リズム睡眠障害
個人的な行動パターンが社会一般の活動パターンとずれてしまうと大変つらいものがあります。
- 朝 起きられない
- 約束の時間を守ることができない
- 睡眠が極端に長くなったり短くなったりする
これではやりたいこともできなくなってしまいます。
概日リズム睡眠障害の実態は、体内の睡眠-覚醒リズム(体内時計)が地球の明暗(昼夜)サイクルと一致していないことです。
あなたは次の4つの行動修正のうちどれか一つでもできますか?
- 午前中に用事があるときは起きることができる。
- 前日の夜、起床時刻までに十分な睡眠がとれるような時刻に寝ることができる。
- しようと思えば、毎日同じ時刻に寝て起きることができる。
- 就寝時刻や起床時刻を変えたとき、2~3日以内に慣れることができる。
それができれば大丈夫。あなたはリズム障害ではありません。
概日リズム睡眠障害の原因
リズム障害は脳が損傷を受けたときに現れることがあります。脳の感染症である脳炎や、脳血管障害、頭部外傷などです。
また、アルツハイマー病でも起きます。生活環境の影響でリズム障害が引き起こされることもよく経験するところです。
- 時差ぼけ(特に西から東に移動した場合)
- 不規則な交代勤務
- 就寝時刻と起床時刻が頻繁に変わる生活
- 長期間の寝たきり生活
- 日光を長期間浴びない生活
- 急に失明した時
概日リズム睡眠障害の症状
- 睡眠相後退症候群では、就寝時刻と起床時刻が常に遅くなります。
青年や若い成人に多くみられます。 - 睡眠相前進症候群では、入眠時刻と覚醒時刻が常に早くなります。
高齢者により多くみられます。 - 非24時間睡眠覚醒症候群では、睡眠-覚醒リズムが太陽の運行と一致しません。
概日リズム睡眠障害の治療
環境要因が原因であるときは 適切な睡眠習慣に立ち返り、起床後まず明るい光を浴びてください。
睡眠-覚醒リズムを再調整するのに役立ちます。
症状が続く場合、短時間作用型の睡眠薬を用います。
メラトニンは、時差ぼけの影響や交代勤務に伴う問題の軽減に役立つこともあります。