2011年も、はや一ヶ月が過ぎてしまいました。 寒い日が続きますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか? 少し古い話題ですが、皆さんは正月関連の風習を、今年はどの程度なさいましたか? 正月飾りや、餅つき、初日の出、初詣、たこ揚げ、羽根つき、七草粥、鏡開き。
自分が子供の頃には(埼玉の山の方の話です。)、榊を山に採りに行き、杵と臼で餅をつき、 春の七草も近くの田んぼでとって来たりと殆どを自前でやっていたのが、 今では実家でも「面倒」という理由で簡略化もしくは廃止です。 都区内ではたこ揚げを出来るようなところはほとんどないし、正月飾りを飾った車も今では皆無に等しい気がします。
この七草粥ですが、不思議なことに我が家では七草どころか「なずな」と「せり」だけの 二草粥でした。蕪や大根はスーパーでも手に入るし、はこべ、母子草もそこら辺に 生えていたはず。なのになぜか二草のみ。気になって母親に確認したところ 「なんでだろうね。親がそうやってたからかな?はこべと母子草は生で食べても 甘くないからかなあ。」との返事で真相はわからずじまいでした。
自分も「二草である」ことは認識していましたが、それが変だとは今の今まで考えた事がなかったので、文化や風習というのはこんな風に親から子へ適当な感じで伝承されていくんでしょうか?
さて、この春の七草の中に「仏の座」というのがありますが、現在「仏の座」と呼ばれているものとは 違う植物をさすんですね。今はシソ科の別名「三界草」と呼ばれるものを「仏の座」と呼びますが、 春の七草の「仏の座」は、現在で言うキク科の「コオニタビラコ」のことらしいです。
なんだかやっかいですね。
このコオニタビラコ。漢字で書くと「小鬼田平子」。 この名前の由来は、別の種類の植物「鬼田平子」に似ていてそれよりも小さいから。 では「鬼田平子」の名前の由来はというと「田平子」に似ていてそれよりも大きいから。 そして「田平子」と「小鬼田平子」はまったく同じ植物を指します。
つまり 「田平子」が元々あって、それより大きいものに「鬼田平子」と名づけ、 いつの間にか「鬼田平子」より小さい「田平子」のことを「小鬼田平子」と呼ぶようになったそうです。
裏の裏が表に行かなかったような、ややこしい話です。
これに似たものがもう一つあるのですが、現在放送中の某携帯電話会社のテレビCMで トゲナシトゲトゲという昆虫の名前が出てくるのをご存知でしょうか?
トゲトゲ(トゲハムシ)という昆虫がいて、その仲間にトゲのない種類がいたので それをトゲナシトゲトゲ(トゲナシトゲハムシ)と名づけたようです。 なんとも矛盾した名前ですね。 そして、これにもさらにトゲアリトゲナシトゲトゲ (トゲアリトゲナシトゲハムシ)という、見た目をそのまま表したネーミングでわかりやすそうなのに、すぐには理解しがたい名前の種類が存在するという話があるそうですが、 こちらは正式な報告はなく、架空の存在のようです。
ここまでくるとトゲアリトゲナシトゲトゲもぜひ存在してほしいものです。
というわけで今回はややこしい話でした。
以上は殆どがインターネットから得た二次情報なので信憑性の程は定かではありません。
m(_ _)m
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