グッドスリープクリニックは、睡眠時呼吸障害のためのクリニックです。 東京都港区芝大門 浜松町 大門 大森
2010年6月18日
現代、世界的に喫煙や受動喫煙に対する害の認識が高まり、ここ数年でニコチンパッチや禁煙ガムに続き、最近では電子たばこや無煙たばこが世間を賑わせています。
今年10月からさらにタバコが値上げされるようで、タバコ離れが進む時代になってきていますね。
そんななか今回は当クリニック専門の睡眠に関連して睡眠に及ぼす喫煙の影響についてお話しさせていただきます。
寝付けない時についタバコに火を付けてしまう人がいますが、これはわざわざ自分から不眠を招いているようなものです。
近年の研究では不眠を訴える人の割合が喫煙者で、非喫煙者の4~5倍にも上ることが分かっています。また、喫煙者は深い睡眠が少なく、浅い睡眠のままでいることが多く、その為長く寝ていて寝たつもりでも睡眠の質はとても悪いのです。
確かにニコチンには少量であれば鎮静作用やリラクゼーション効果があります。しかしニコチンにはアドレナリンの分泌を促して脳を覚醒させる作用があり、体は活動モードに切り替わります。タバコを吸うと寝つきが悪くなるのはこの為です。
喫煙者は、非喫煙者に比べて眠りに落ちるまでの時間が15分程度長いという調査結果もあります。
ニコチンはタバコを吸ってから10秒以内に脳に達し、覚醒効果は即効性です。しかも体が通常の状態に戻るまでタバコの覚醒効果は1時間持続します。またタバコを吸えば血管を収縮させ、血圧や心拍数を上昇させ、体が運動時と同じ環境になり深い睡眠が得られないのです。
さらにヘビースモーカーの場合だと2~3時間でニコチン切れの状態となり夜中でも目が覚めてしまう事があります。目が覚めるごとにタバコを吸っていては悪循環となり安眠妨害に陥ります。
また睡眠においてだけでなく、米国の研究では喫煙者は非喫煙者に比べて目が覚めた時に疲労を感じる傾向が4倍程高いことが明らかになっています。
タバコを吸うことによって喫煙者は一酸化炭素を大量に摂取します。一酸化炭素は酸素を奪い、ビタミンCを浪費させ新陳代謝を阻害します。酸素、栄養不足から体力が回復せず、疲れが取れないのです。
対策として...
喫煙者で不眠にお悩みの方は、まずタバコの本数を減らしてみてください。そして就寝1時間前の喫煙だけは避けるようにしてください。体が要求するニコチンの量を減らしていけば、ニコチン切れで夜中に目を覚ますこともなくなってきます。
しかし"そんな簡単にやめられない"という方も多いと思います。また不眠はなくとも禁煙したいという方、当院でも8月から禁煙外来を始めることになりました!
一酸化炭素濃度を測定し、ニコチンパッチや禁煙補助薬での治療を行います。2006年より禁煙治療に健康保険等が適用され患者さんの負担も軽くなりました。
健康保険で受けるには一定の条件が必要ですが、まずはお気軽にお問い合わせ下さい。
投稿者: 検査技師
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