| 同じ言葉でも医療用語と一般用語との意味の違いの大きいものをいくつかご紹介しましょう。
たとえば、「運動神経」というと、一般の方はスポーツのセンスがある人に対して「運動神経がいいね」などと使いますが、医学用語では「筋肉を動かすための末梢神経」を指します。「運動神経が切断されて麻痺が起きている」などと使います。
もっと分かりやすい例は、「清潔・不潔」でしょう。普通は「不潔」と言えば、「汚い・汚れている」時に使用しますが、医療用語では「滅菌されていない」ことを意味し、たとえ新品未使用のきれいなガーゼでも、滅菌されていなければ「そのガーゼは不潔だ」などと言います。
また、「治る」という言葉も、人によっていろいろなレベルがあるようです。ある人は、病気の根本から完全に治って元通りになることを言い、またある人は、病気自体は治っていなくても、つらい症状が消失すれば「治った」といいます。「治る」という言葉は、かなり主観的なものであり、なかなか医療関係者の側としては最も使いにくい言葉の一つです。
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